イエメン海軍は、西部の沿岸で、サウジアラビア連合軍の艦船2隻を攻撃しました。
イエメン情勢は、イエメンの抵抗勢力が、国の主権と国民の安全を守るためにあらゆる可能性を利用していること、侵略軍には、攻撃を停止し、イエメンの封鎖を終わらせ、艦船をイエメンの港から撤退させる以外に道はないことを示しています。
イエメン海軍は、「アメリカとサウジアラビアの侵略軍は、世界の安全と平和を脅かし、紅海の安全を危険に晒している」としています。占領軍の拠点に対するイエメン海軍の作戦は、侵略者に対抗する上での大きな変化と見なされます。
バブエルマンデブ海峡は、世界の重要な航路のひとつで、アデン湾の沿岸に位置しています。サウジアラビアがイエメンを攻撃している目的のひとつは、この航路を支配下に置くことにあります。バブエルマンデブ海峡は、世界のエネルギー輸送において大きな役割を果たしており、イエメン、ジブチ、エリトリアの間にあります。イエメンは、インド洋と紅海を結ぶ、この海峡に面しているため、戦略的に特別な地位を有しています。バブエルマンデブ海峡は、アフリカの角にあるアメリカの基地の安全を守り、サウジアラビアのタンカーが通過するという点からも重要です。
こうしたことから、イエメン戦争が長期化し、サウジアラビアが、ハーディ・イエメン元大統領の復権などの政治的な目的を実現できていないため、バブエルマンデブ海峡の支配という戦略的な目的も達成することができていません。レバノン発行の新聞、アルアフバールは次のように伝えています。
「イエメンの抵抗の継続と、それが侵略軍との海上の衝突にまで広がったことで、陰謀が退かれた。サウジアラビアが主導する連合軍は、何ヶ月も前からこの計画を立てており、その計画の目的は、バブエルマンデブ海峡を支配することだった」
この失敗は、アメリカ、イギリス、シオニスト政権イスラエルも、サウジアラビアのイエメン戦争、特にバブエルマンデブ海峡の支配を支持している中でのことです。こうした中、バブエルマンデブ海峡もまた、ホルモズ海峡と同じように、中東への西側の干渉や支配に反対し、独立した政策や態度を取っている国の手の中にあります。
地域情勢は、アメリカと、サウジアラビアをはじめとする地域のアメリカの追従国の、ペルシャ湾からアデン湾にいたるまでの政策の失敗を示しているのです。
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